ご連絡
20060629-20:18 コメント (9) トラックバックする
研究室に資料をコピーしに行くついでに秋葉原に寄って微妙なスペックの中古PC買いました。届くの明日かな。ついでにモニタも欲しかったので「CRTちょうだい」って言ったら「あほか」みたいな顔されました。世の中は液晶らしいです。悲しい。
今日は12時間くらい刑法と民法やってたら脳が煮えてきました。煮えたぎっているので今度の日曜はラジオできません。もし7月に入ってからも調子よく煮えることができれば9日の夜には放送できるかな。ニエニエ。
今のPCの連続稼働時間が度肝を抜くほど短いので、メールのお返事とか遅れがちになるとは思いますが、ご容赦ください。
契約条件として「結果が同じ」でも、払う税金に差があるときは税金の少ない方を選ばなければならない、というのが法務実務の特徴ですね。
別に、リースの方が保守契約とセットにしたときに安い、とかそういう事情はなかったと思います。旧型パソコンなんか担保に取れても、金利下げる理由にはならないでしょうし、全ては税務のためだったと思います。
ちなみに「税金の安い方」の典型が「投資組合」ですね。えげつなく節税するために、組合といううさんくさい(株式会社のような法人に比べれば)法人格を使ってるので叩かれがちですが。
リースを利用したことないのでアレですが、イシダが思いついたリースのメリットとしては▼銀行からお金を借りるよりも金利が安い?▼機器が故障したときに備えて修理契約を一緒に結んでおけば、銀行からお金を借りるだけの場合に比べてちょっと安心?の2点くらいでした。
経理処理っていう視点がまったく思いつかなかったので、べーさんの書き込みはとても面白く感じました。
名無しさんのイスラムのお話も面白いですね。国際法とか法制史とかの授業は大学でも捨てていたので、機会があれば(というか人生的にゆとりがあれば)色んな地域の法制の勉強をしてみてもいいかも、と思ったり。
>リースは所有権留保が原則の形が違う金貸しだとしたら、銀行から金借りて自分で買うよりリースで借りるほうがメリットがあるはずだよね?
普通に買うと資産計上→減価償却となるところが、リース料の支払のみになりますから、経理処理はシンプルになります。税務上のメリット(節税効果)もあると聞いた覚えがあります。
経済的な機能は全く違いますが、レンタルでも多少リースに近い条件設定も可能だし、法的構成が決定的に違うという実感はなかったですね。
>>転職
>おめでとうございます…って言ったほうがいいのかしら?
良いのではないでしょうか。実は昨年秋から法務でない部署に異動になって、年明けくらいから法務へ戻る方法を摸索してました。
>ビジネス実務法務検定のお話をされていたのは転職に際しての資格取得ってことだったのかなぁ。
予定より早く次が決まったので、必要なくなってしまいましたけど。
リースは所有権留保が原則の形が違う金貸しだとしたら、銀行から金借りて自分で買うよりリースで借りるほうがメリットがあるはずだよね?
全然関係ないけどイスラム国家では利息を取ることが宗教上許されていないから割賦販売やリースをうまく使って金融業を営んでいるような話を聞いたことがあるなあ。
あと、ベーさんご指摘の「リース中途解約における違約金」は、どっちかというと「残りのリース料を全部払わなきゃ解約できませんよ金」って感じだと思いますYO。
>転職
おめでとうございます…って言ったほうがいいのかしら?ビジネス実務法務検定のお話をされていたのは転職に際しての資格取得ってことだったのかなぁ。
レンタルの場合は民法上の賃貸借契約、リースの場合には商慣習上認められた特別な契約ってことになると思います。
レンタルの場合…
●貸主が元から持ってる所有物を借主が有料で借りる。
●同じ商品を不特定多数の人に繰り返しレンタルすることを念頭においてレンタル料が決められている(例:レンタルビデオ)。また、飽きたら期限前でも返却可。貸主は別の借主に貸せばまた儲けが出るからそれでいいし。
●レンタル料を取っているんだから、その商品が故障した場合の費用等は原則として貸主の負担。
リースの場合…
●例えば、OA機器が欲しい人(ユーザー)を甲、OA機器リースで儲けたい人(リース業者)を乙とすると、乙は甲から「リースして」と言われて初めてOA機器販売店から機器を購入。
●OA機器が60万円だったとすると、乙は甲と「月額2万円で3年間リース」という契約を結ぶ。この場合、甲としては「60万円を一括で支払わなくてよい」というメリットが、乙としては「60万円で買った機器を甲に3年間使わせておけば、72万円(2万円x12ヶ月x3年)を受け取れる」というメリットが生じる。
●つまり、リースは実質的にOA機器の購入費用を貸し付けるという金融(ここでは利息付金銭消費貸借契約)と同様の機能を営む。先の例で言えば、ぶっちゃけ乙は甲に60万円を貸し、甲はそれを3年ローンで返しているようなもの。それゆえ、リース期間中にユーザーが「もういらない」と解約することは原則としてできません。これを認めるとリース業者がお金を回収できずに損害を被ります。
●リース商品は不特定多数の人に繰り返し貸し出されることが無い。原則としてリース業者が儲けを取ったらそこでおしまい。実質的にも、3年酷使されたOA機器なんて二束三文でしょうし…。
●故障した場合の費用なんかもユーザーの負担。
●法的には賃貸借というよりも所有権留保に近い。
以上の様な感じでしょうか。経済的機能も法的構成も明確に違うと言えると思います。
ぶっちゃければ、レンタル契約は短期間を想定していて(建前では)中途解約も可能な契約でしょう。
リース契約は、長期間を想定していて、中途解約の場合の違約金も高く設定しているはずです。
逆に言えば、リースとレンタルの差はそれしかないので、明確な差はないと言えばないでしょうね。
P.S. この7月の頭に転職しますた。
参考Page
http://www.asahi-net.or.jp/~NF5M-HYM/vnt.html#98-9
法律上ではリースとレンタルって明確な違いはあるんですか?